絶賛歯列矯正中のイワコです。
私の歯列はオープンバイト(開咬)、上下額前突でした。オープンバイトは不正咬合の中でも治療が難しく、不正咬合の王様とも呼ばれています。
一般的には4番の歯を抜歯して治療するのですが、私は【マルチループワイヤー】-MEAWーを用いて【非抜歯】で治療中です!!
この記事では実際につけてわかったマルチループワイヤーのメリット、デメリットをまとめています。

目次
マルチループワイヤー矯正とは?

Multiloop(マルチループ)
Edgewise(エッジワイズ)
Arch(アーチ)
Wire(ワイヤー)
頭文字をとってMEAWと呼ばれています。読み方は【ミョー】です。
一般的なワイヤーとマルチループワイヤーを比較してみましょう。
矯正を始めて10カ月くらい。奥歯は噛み合ってるけど、前歯は全然噛み合っていない状態です。
こんな感じで奥歯から前歯の隣までループがくっついています。
上下左右で計20個のループがついています。このループは、上下それぞれ1本のワイヤーからなっており、一般的なストレートワイヤーと比較して約3倍の長さがあります。
マルチループワイヤー矯正のメリット
非抜歯矯正が可能
症例にもよりますが、一般的には抜歯症例だったオープンバイト、上下額前突の私も非抜歯で治療しております。
最初の10か月間はストレートワイヤーで歯列を整えて、その後マルチループワイヤーにて歯列を後ろ向き方向に動かしています。
ループがひとつひとつの歯についているので無理な力をかけず、歯を三次元的に動かしていきます。
治療期間の短縮
歯の1本1本にループがついているので1度に自由に動かすことができます。
ストレートワイヤーでは横に動かしてから奥に引っ張るといった2段階の移動が、ループにより横に動かしながら奥に引っ張ることが出来るのです。
縦に並ぶ人たちが一歩前に出たい時
✔ストレートワイヤー
前の人から順番に一人ずつ一歩前に行く
✔マルチループワイヤー
『せーのっ!』で全員同じタイミングに一歩前に出る
これにより、治療期間は従来のストレートワイヤーと比較して1/3~1/2に短縮が可能です。
実際にストレートワイヤーからマルチループワイヤーに変えてここまでオープンバイトが改善しました。(ゴムかけも併用しています)

マルチループワイヤーはわずかな力を持続的にかけることで歯を動かす矯正装置です。
噛み合わせのバランスをとることが出来る
一般的にオープンバイトは抜歯やインプラント、症例によっては外科手術が必要なケースも少なくありません。
一般的なストレートワイヤーは歯を前後に動かして、叢生を解消することには長けていましたが、歯の上下移動は不得手でした。
マルチループワイヤーは特殊なループで、オープンバイトの治療に必要な歯の上下移動も可能にしました。その結果、全体的な噛み合わせのバランスを整えることが出来るようになったのです。
マルチループワイヤーのデメリット
とにかく目立つ
良いこといっぱいのマルチループワイヤーですが、当然デメリットもあります。
とにかく目立ちます。
表側矯正ってだけでまわりの視線が気になったりもしましたが、ストレートワイヤーの頃は白いワイヤーを入れていたので、笑い方に気を付ければ気付かれないこともありました。
マルチループワイヤーは銀色のタイプしかないのでにこちらになってからは確実に気付かれます。
白いストレートワイヤーの頃の写真は、ニッカーって笑ってても、あんまりわからないと思うんですよ。
↑実物は分かるけど、写真なら気にならない
マルチループワイヤーときたら・・口がとじられないじゃないの。泣

ループが歯から少し浮いて設置されているので口元が余計でしゃばるんですよね。

このギンギン、カッコいいでしょ!!って言える強い人間になりたいわ。

食べ物が絡まる
コチラの記事にも書きましたが、ストレートワイヤーの3倍は食べかすが付きます。

ストレートワイヤーも結構食べかすがつくんですよ。ブラケットとワイヤーの隙間とか。
ただ、マルチループワイヤーはその上を行く絡み具合で、2~3回うがいをしたくらいじゃ食べかす地獄です。
装置にくっつく、ワイヤーに絡まる、ループに入り込むの三重苦です。麺や繊維質の野菜がいたるところから出てきます。


矯正装置用歯ブラシはマスト!!
まとめ:違和感MAXだけど我慢できる!
私の歯並びはマルチループワイヤーを使わなかったら抜歯症例だったと思います。(他の歯医者で言われた)
親知らずの抜歯でドライソケットになった私は、なるべく抜歯はしたくありませんでしたのでマルチループワイヤーを選択しました。
見栄えも気になるし、食事の時など大変なことも多いです。が、期間も短縮されているのでブラオフに向かって突っ走ります!